
UnsplashのJosh Rangelが撮影した写真
自分の運命を読み解くとき、そして自分のまわりに存在する人たちを見るとき、いろいろなツールや占術を使って判断することができます。
そのうちの1つにホロスコープ(占星術)があります。
ここではホロスコープの基本的な部分を記載していきます。
🌟 占星術の基本構造:天体・サイン・ハウスとは?
占星術は「天体(惑星)」「サイン(星座)」「ハウス(領域)」の三つの要素が織りなす宇宙の物語。これらが組み合わさることで、個人の性質や人生のテーマが浮かび上がります。
主要天体は10個。この10天体が12のハウスの内どこに入っていて、何サインなのかによって個人的に持ってきた素質がわかります。
あなたが生まれたときの天体の配置図を、ネイタルチャートと呼びます。
10天体:心と魂を映す鏡
天体 | 象徴するもの | キーワード |
☉ 太陽 | 自我・人生の目的 | 意志・輝き・中心 |
☽ 月 | 感情・無意識・母性 | 安心・記憶・習慣 |
☿ 水星 | 思考・コミュニケーション | 言葉・知性・移動 |
♀ 金星 | 愛・美・価値観 | 調和・魅力・快楽 |
♂ 火星 | 行動力・欲求・情熱 | 勇気・闘志・衝動 |
♃ 木星 | 拡大・成長・幸運 | 探求・寛容・哲学 |
♄ 土星 | 制限・責任・成熟 | 忍耐・構造・時間 |
♅ 天王星 | 革新・変化・自由 | 独自性・改革・閃き |
♆ 海王星 | 夢・直感・幻想 | 神秘・芸術・癒し |
♇ 冥王星 | 変容・力・深層心理 | 死と再生・執着・潜在力 |
10天体の内、周期的に個人の人生に影響すると考えられているのは土星までの7天体。
天王星~海王星~冥王星は個人そのものに働きかけるというより、世代間やもっと大きな威力として主に時代における作用として考えます。
ハウス:人生の舞台
ホロスコープは12のハウスに分かれ、それぞれが人生の領域を表します。天体がどのハウスにあるかで、その力がどこで発揮されるかがわかります。
ハウス | 意味 | テーマ |
第1ハウス | 自分自身 | 外見・印象・スタート |
第2ハウス | 所有・価値 | お金・才能・安心感 |
第3ハウス | 知性・交流 | 学び・兄弟・移動 |
第4ハウス | 家・ルーツ | 家族・基盤・内面 |
第5ハウス | 創造・喜び | 恋愛・表現・子ども |
第6ハウス | 労働・健康 | 日常・奉仕・習慣 |
第7ハウス | 対人関係 | 結婚・契約・鏡 |
第8ハウス | 深層・共有 | 性・死・継承 |
第9ハウス | 探求・哲学 | 旅・宗教・高等教育 |
第10ハウス | 社会・使命 | キャリア・名声・目標 |
第11ハウス | 仲間・未来 | 友情・理想・ネットワーク |
第12ハウス | 無意識・癒し | 隠れたもの・夢・カルマ |
12サイン:星座の個性
サインは天体の「性格」を決める衣のようなもの。季節や自然の流れと深く結びついています。
サイン | エレメント | モード | キーワード |
♈ 牡羊座 | 火 | 活動 | 始まり・情熱・直感 |
♉ 牡牛座 | 地 | 固定 | 安定・美・五感 |
♊ 双子座 | 風 | 柔軟 | 知性・好奇心・会話 |
♋ 蟹座 | 水 | 活動 | 感情・家庭・保護 |
♌ 獅子座 | 火 | 固定 | 表現・誇り・創造 |
♍ 乙女座 | 地 | 柔軟 | 分析・奉仕・整える |
♎ 天秤座 | 風 | 活動 | 調和・関係・美意識 |
♏ 蠍座 | 水 | 固定 | 深さ・絆・変容 |
♐ 射手座 | 火 | 柔軟 | 探求・自由・哲学 |
♑ 山羊座 | 地 | 活動 | 目標・責任・社会性 |
♒ 水瓶座 | 風 | 固定 | 革新・友情・理想 |
♓ 魚座 | 水 | 柔軟 | 夢・共感・境界のない愛 |
🌌 ホロスコープの軸と神秘的なポイント
ホロスコープには、天体以外にも重要な「軸」や「感受点」が存在します。これらは、人生の方向性や魂の課題を示す羅針盤のようなものです。
ASC(アセンダント)– 魂の入り口
- 意味:生まれた瞬間、東の地平線に昇っていたサイン
- 象徴:第一印象・外見・人生のスタート地点
- キーワード:自己表現・個性・始まり
- 詩的に言えば:魂がこの世界に最初に触れた光のかたち
DSC(ディセンダント)– 鏡の向こう側
- 意味:ASCの反対側、西の地平線に沈むサイン
- 象徴:対人関係・パートナーシップ・他者との学び
- キーワード:結びつき・補完・鏡
- 詩的に言えば:あなたの輪郭を映す、他者という湖面
MC(ミディアム・コエリ)– 天への道
- 意味:ホロスコープの最も高い地点(南)
- 象徴:社会的使命・キャリア・名声
- キーワード:目標・達成・公の顔
- 詩的に言えば:星々に向かって伸びる、あなたの志の軌道
IC(イムム・コエリ)– 根と記憶
- 意味:MCの反対側、ホロスコープの最も深い地点(北)
- 象徴:家庭・ルーツ・内面世界
- キーワード:安心・過去・魂の居場所
- 詩的に言えば:静かに息づく、あなたの根と記憶の泉
ドラゴンヘッド(ノースノード)– 魂の成長点
- 意味:月の軌道と太陽の軌道が交差する点(昇交点)
- 象徴:今世での成長テーマ・魂の目的
- キーワード:挑戦・進化・未来志向
- 詩的に言えば:魂がまだ知らぬ空へと羽ばたこうとする翼
ドラゴンテイル(サウスノード)– 魂の記憶と手放しのテーマ
- 意味:月の軌道と太陽の軌道が交差する点のうち、下降点(南の交点)
- 象徴:過去世・慣れた性質・魂の記憶
- キーワード:執着・安心領域・手放し
- 詩的に言えば:魂がすでに歩んできた道。懐かしくも、今は超えてゆくべき影の岸辺
リリス(ブラックムーン)– 禁忌と深層の欲望
- 意味:月の遠地点(地球から最も遠い位置)
- 象徴:抑圧された欲望・影・タブー
- キーワード:魔性・拒絶・本能
- 詩的に言えば:夜の静寂に潜む、名もなき衝動のささやき
アスペクトとは?
天体同士が特定の角度で結びつくことで生まれる「関係性」。それぞれの角度には意味があり、調和・緊張・成長など、人生のドラマを描き出します。
アスペクトの役割
- 性格の深みを描く:同じ天体でも、アスペクトによって表現が変わります
- 人生のテーマを浮かび上がらせる:緊張や調和が、どんな課題や才能をもたらすかを示します
- 星々の会話:ホロスコープは静かな宇宙の対話。アスペクトはその言葉のリズム
アスペクトの種類と性質
種類 | 性質 | 解釈のヒント |
ソフトアスペクト(セクスタイル・トライン) | 調和・自然な流れ | 才能や支援として現れやすい |
ハードアスペクト(スクエア・オポジション) | 緊張・課題 | 成長や変容のきっかけになる |
コンジャンクション | 中立〜強調 | 天体の性質によって吉凶が変わる |
アスペクト | 角度 | 意味 | 詩的なニュアンス |
コンジャンクション(合) | 0度 | 統合・融合 | 二つの星が重なり、ひとつの光になる瞬間 |
セクスタイル(六分) | 60度 | 調和・可能性 | 星々が優しく手を取り合い、扉が開く |
スクエア(四分) | 90度 | 緊張・葛藤 | 星がぶつかり合い、成長の火花が散る |
トライン(三分) | 120度 | 安定・流れ | 星の間に風が通り、自然な調和が生まれる |
オポジション(衝) | 180度 | 対立・鏡 | 星が向かい合い、互いを映し出す鏡となる |
サビアンシンボルについて
サビアンシンボルってなに?
- 占星術の中で、12星座をさらに細かく30度に分けたもの
- 各度数に「象徴的なイメージ(シンボル)」が割り当てられている
- たとえば「獅子座15度=山車」→「人と一緒に盛り上がりながら自己表現する」など
- 自分の星座の“度数”を知ることで、より細かく性質やテーマがわかる
🧙 サビアンシンボルの起源
- 1925年、アメリカの占星術家マーク・エドモンド・ジョーンズと霊能者エルシー・ウィーラーが共同で作成
- 360度すべてに、霊的インスピレーションで象徴を与えた
- 論理ではなく、直感と詩的なイメージで構成されているのが特徴
🔍 どうやって使うの?
- 自分のホロスコープで、太陽・月・ASCなどの「度数」を調べる
- その度数に対応するサビアンシンボルを読む
- その人の性質・人生のテーマ・無意識の得意分野などが見えてくる
実際のサビアンシンボルをあてはめるのには、ネイタルチャートの度数に+1度して読んでください。例えばネイタルチャート蠍座28度の太陽であれば29度にしてというように。
🧩 例:牡羊座15度のサビアンシンボル
- シンボル:「毛布にくるまっている若者」
- 意味:守られた環境で、自分の内面を育てる時期
- 解釈:行動的な牡羊座の中でも、内省や準備を大切にするタイプ
✨ サビアンシンボルの魅力
- 同じ星座でも、度数によってまったく違う性質が見えてくる
- 抽象的な占星術のキーワードが、物語や場面としてイメージできる
- 自分の人生を「物語」として捉えるヒントになる
📝 初心者向けの活用法
🌌 まとめ
- サビアンシンボルは「星座の度数に宿る物語」
- 自分のホロスコープの度数を調べて、対応するシンボルを読むだけでOK
- 難しく考えず、直感で「自分っぽい!」と感じることが大切
実際に自分のネイタルチャートを出してみる
星の舞さんのサイトのホロスコープが美しいのでリンクを貼っておきます。
名前・生年月日・時刻・生まれた場所を記入していただきご自身のホロスコープを出してみてください。
デザインはすっきりシンプルなデザインのが見やすいですが、星空イメージも素敵なのでお好きなものを選択してください。
私個人のネイタルチャートです。

ネイタルチャートを出すと、このホロスコープの下に太陽が何座の何度というようにリストアップされます。
そこを元に太陽が何ハウスの何サインで何度にあるのかという事を見て下さい。
最初はアスペクトを深く考えなくても、ハウスとサイン、度数を見るだけもある程度の傾向がわかってきます。
ホロスコープを勉強するにあたって、解説がわかりやすかったお二方の本を貼っておきます。
みらいみくさんと竹内俊二さん。
鏡リュウジさんのこのワークブックは初心者でも入りやすいです。
慣れてきたらこちらもどうぞ!
こちらはシリーズ化されているので、集めていくのもおススメです!
占星術はやればやるほどどんどんと知らないことが出てきて、本当に学び甲斐があります。
今現在大きな星が動いているので、心理的な作用がすごく働く人もいたり、環境自体が変わっていく人も多いのではと思っています。
月の満ち欠けを意識することからも、生活に張り合いがでてきます。
特に2週間ごとに新月と満月をくりかえしているので、その周期を利用して目標を立てたりそれまでを見返したりと、内と外を見るのに適しています。
この記事があなたをより深く知っていくための、キッカケになりますように。
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